サラはある日のこと、ソロモンがいる雑木林に向かって歩きながら
「学校なんか大嫌い!!!」
と声に出していってしまいました。。
今日一日は最悪の日だったのです。。。
サラがスクールバスの前を通り掛かった時、騒がしい男の子たちが
サラの前に飛び出してきて、サラはなぎ倒されそうになったのです
サラは、手に持っていた教科書を落としてしまい、カバンの中身も
地面に散らばってしまいました。。。
そしてもっとひどいことには、宿題の作文を書いた紙が
踏みつけられてしまったのです。
この作文はわざわざ時間をかけて二度目の清書をしてから、
大事に折り畳んでカバンに入れたのですが、いまでは
そんな事しなければよかったと思う程でした。。。
その背後から女の先生がやってきて、意地悪く
「サラさん、もっと早く歩きなさい。先生は一日中待って
いられませんからね。」
とぴしゃりと言いました。。。
「わたしが生きてて悪かったわね~!!」
とサラは小声でつぶやきました。。。
「あ~あ、いやになっちゃう」
サラはソロモンに不満を言いました。。。
「わたし学校が大嫌い!学校なんて時間の無駄だと思う」
そんなサラにソロモンはいいます。。
「。。。。。。なぜなら、君は、ほとんどの人々と同じように
現状に反応することを身に付けてしまっているからだ。
良い状況に取り囲まれているなら、「いい気分になる」
という反応をするけど、悪い状況に取り囲まれているなら、
「悪い気分になる」という反応をする。」
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なんだか、当たり前のような事のように思いますね。。。
更にソロモンは続けます。。。
「ほとんどの人は完璧な状況になってやっと「幸せになる」という
反応ができると考えているんだ。
だから、人はひどい挫折を味わってしまう。。。」
なぜなら、いつもいい完璧な状況であるという事はないからです。
じゃあ、どうしたらいいのかしら。。。
ソロモンに聞いてみましょう。。。
「もしも君がただ自分の心の扉をずっと開いていたなら、
君の人生はもっとずっと簡単で、ずっと幸せなものになるんだ。」
「わたしの心の扉?それどういう意味?」とサラ。。。。
「サラ、どの瞬間でも、混じりっけのない至福のエネルギーが
君の中を流れているんだ。君の家の水道の水圧みたいなものだと
言ってもいい。。。」
「水圧はバルブに圧力をかけながら、いつでもそこにある。
家の中で水が欲しい時は、君はバルブを開けて、水を中に
ながれさせるね。けれども、バルブが閉じている時には、
水は流れないね。。」
「それと、同じように、君がやるべきことは、自分の中に流れ
こんでくる(幸せ)に向かって<心の扉>を
開けておくことなんだ。」
「幸せは君の為に、常にそこにあるのだけど、君自身がそれを
取り込まなければならないんだ。」
「でもソロモン。。。」
サラはまだよくわかりませんでした。。
「心の扉が開いているときには、意地悪なことにはあまり気が
つかないし、君の目の前で意地悪さが消えてしまうことも
あるんだ。
開きかけた<心の扉>や閉じかけた<心の扉>の
隅っこでためらっている人々がたくさんいるからだ。
そういう人々が<心の扉>を開いた君と接したら、容易に
その人の<心の扉>も開いて微笑んでくれたり、愛想の
いい対応をしてくれる。。。
いい気持ちでいられる『今日』をたくさん体験すればするほど、
『明日』や『あさって』の状況がどんどん気持ちのいいものに
なってゆくんだ。。。
これを練習してごらん。サラ。」
そして、ソロモンは素敵な言葉を教えてくれました。。。
「何がなんでも、幸せの流れに向かって、<心の扉>を
開けたままにしておこう!」
サラは思いました。。。
まだよくわからないけれど、
とにかく、何が起こってもいい気分でいられるのなら
それはほんとにステキな事だ。
そしてそれこそが、本当にわたしが望んでいる事なんだ。。。。
そして、サラはその日から<心の扉>を開けておく練習をして
みました。。。
私たちも、次回はサラと一緒にプラクティスをしてみましょう。。
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