こんにちは。。
今日から三連休ですね。。
台風も近づいてきていますが、皆さまいかがお過ごしでしょう。。
さて、今日はアッシジ&ルルドの旅の番外編として、わたしのこころに大きく残った
「カルチェリの庵」というところを訪れた時のシェアをします。。
そこは、サン・フランチェスコや弟子たちが瞑想や祈りをするために過ごした場所で、
今回どうしても訪れたい所の一つでした。。
わたしたちは、アッシジの街から徒歩で一時間程。。という情報と簡単な地図だけをたよりに
気軽な気持ちで歩き出しました。。
ところが、思っていたよりも道は急勾配になっていて山の中をどんどんと登ってゆきます。。
その日は、9月といえどもまだまだ暑い秋晴れの日です。
そのうち、一緒に登っていたにしきさんとはぐれてしまい、
道に迷ってしまいます。。
地図はにしきさんが持っているので、どの道を行けばいいのかさっぱりわからなくなってしまいました。。
幸い、携帯でにしきさんとは連絡がついて彼も目的地を探しながら前進しているとのこと。。
ただ、ひたすら登る。。それだけは間違いないみたい。。
しかし、行けども行けども中々そこにたどり着けません。。
「一体あとどの位?」
きつい登り坂を進みながら、検討もつかない状態でとにかく登ってゆきます。。
ただ、後ろから観光客を乗せた車がどんどんと追い越してゆきます。。
ということは、この道で間違いはないようです。。
そして、ここはどうやら車で訪れる場所のようです。。(笑)
汗だくになってやっとそこへたどり着きました。。
ここが「カルチェリの庵」の入り口のゲートです。
ゲートを入るとすぐにサン・フランチェスコが出迎えてくれます。。
「よくここまで来ましたね。そしてちゃんと、ここまでの道中で、数々の余計な荷物を落としてきましたね。」
サン・フランチェスコがやさしく語りかけてきます。。
そのあたたかさ。。
その瞬間にきつい道のりの疲れが吹っ飛んでゆきます。。
ああ、良かった。。
あきらめずに、先を不安に思わずに、恐れずに。。
ただ前を進んで行って良かった。。
サン・フランチェスコが言っている数々の余計な荷物とは、
このまま登っていっていいのだろうか?という不安や、
道に迷ってしまったらどうしようという恐れや、
自分に目的地までたどり着くことができるのだろうか?
もう、このまま引き返してしまおうかという気持ち。。
そんなエネルギーなのです。。
そんな思いがよぎるたびに、それを「えいやっ」と道中に落として
ただ前に進んでゆきました。。
それをサン・フランチェスコはわかっているのです。。
この時のわたしの感動。。
うれしくて、あたたかくて。。
サン・フランチェスコのこのエネルギーをいつまでも忘れないために、
写真を撮りました。。
このサン・フランチェスコの像は、後光に各宗教のシンボルが刻まれています。。
ヒンズー、イスラム、ユダヤ、キリスト、そして右下の菊の花のようなシンボルは神道
でしょうか。。
サン・フランチェスコは宗教や、人種を超えて、全てを受け容れてくれています。。
全てを愛してくれています。。
ここへ、来て良かった。。
本当にここへ来て良かった。。
何度もなんどもわたしのハートが繰り返します。。
庵は、人里離れた山の中にひっそりとあり、深い緑、静寂の中の小鳥のさえずり、
苔むした山道にあります。。
サン・フランチェスコがいつもいたという所へ行きましたがそこは、驚くほど質素な、冷たい石でできた小さな小さなスペースでした。。
それぞれの人たちがいつもそこで瞑想をする場所というのがありました。。これは弟子のひとりの人の瞑想の場所。
この洞窟のようなところで瞑想をしていました。。
そんなところを見学してゆくうちに、わたしは日本のわびさびの精神と共通していることに気付きます。。
わたしは、茶道を深く愛していた母に育てられましたので、幼い頃からよく
京都や、有馬の山にある茶室を訪れていました。。
茶室のにじり口(にじって入る茶室への入り口)のような小さな入り口や、びっくりするほど質素なただずまいに、
千利休が伝えてくれたわびさびの美と共通するものを感じます。。
茶道では、一杯の茶碗をみんなで味わい愛でます。
そこに「ワンネス」の精神がありますが、
ここイタリアでその精神を思い出すとは思ってもいませんでした。。
また、宗教を超えた思想、全ての創造物を尊び、愛する思想は
レイキを伝えてくれる臼井甕男(ウスイミカオ)先生のエネルギーが宿る、
京都・鞍馬山を彷彿とさせました。。
ここにも、鞍馬山のような宇宙のヒーリングエネルギーが宿っています。。
イタリア・アッシジと日本の精神はこんなにも繋がっている。。
大きな発見でした。。
車でさっと、ここまで登ってくるのも楽でいいのですが、大変な思いをして、
弱い部分の自分と向き合い、それらを丁寧に解放してたとり着いた時の感動と喜び。。
これは、数年前にスペインのサンチアゴ・デ・コンポステーラまでの
巡礼道800kmを歩いた時と同じ感動です。。
もちろんあの時とは、距離が全く違いますが、
今回は、なんの準備もしていなかった上、軽装でワークブーツでという
不意打ちであったのが良かったのでしょう。。
なぜなら、だからこそこんなにも素晴しい気付きを得たのですから。。
ありがとう。。
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